Adobe Fireflyは、「生成塗りつぶし」「テキストから画像生成」「生成再配色」「テキスト効果」など最新かつ多数のGenerative AIを利用できるサービスです。
大きな特徴の1つに著作権問題をクリアしていることが挙げられます。著作権侵害の恐れがないデータのみをAIの学習に用いるなど、商用利用にも対応しているためどんどん利用していきたいですが、気になるのが料金ですね〜
無料?有料?しっかり把握しておきましょう。
目次
生成クレジットなるシステム?
Adobe FireflyはWeb上で使えるサービスと、PhotoshopやIllustratorなど、AdobeCCの各ソフト上で利用できる機能があります。どちらにおいても、Fireflyは無料で利用できますが、利用回数の制限があり「生成クレジット」という通貨チケットのようなもので管理しています。毎月、契約プランに応じた生成クレジットが付与されるので、その中でやりくりするイメージですね。
「生成塗りつぶし」「生成拡張」などの生成AI機能を利用するたびに1クレジット消費します。
クレジット数は毎月リセットされるので、貯めておくことは出来ません。なかなか良く考えられています。
まずは、どれくらい割り当てられるのかが気になるところ・・・。
付与される生成クレジット数
さて、いったい契約ごとの付与されるクレジット数ってどれくらいなのでしょうか?
※教育機関向けプランやエンタープライズ版など一部割愛します。
※2023年12月現在の情報を掲載。生成クレジットに関するよくある質問で最新情報を確認することができます。
Creative Cloud個人向けプラン
契約プラン | 付与クレジット数 |
---|---|
Creative Cloud コンプリートプラン | 1,000 |
単体プラン(Illustrator、InDesign、Photoshop、Premiere Pro、After Effects、Audition、Animate、Adobe Dreamweaver、Adobe Stock、フォトプラン1TB) | 500 |
単体プラン(InCopy、Substance 3D Collection、Substance 3D Texturing、Acrobat Pro) | 25 |
単体プラン(Lightroom) | 100 |
単体プラン(Creative Cloud フォトプラン20GB) 2023年11月1日より前のサブスクリプション 2023年11月1日以降のサブスクリプション |
250 100 |
Adobe Stockプラン
契約プラン | 付与クレジット数 |
---|---|
Adobe Stock の有料サブスクリプション | 500 |
法人向けグループ版プラン
契約プラン | 付与クレジット数 |
---|---|
Creative Cloud グループ版コンプリートプラン、Creative Cloud Pro グループ版コンプリートプラン | 1,000 |
Creative Cloud グループ版単体プラン、Creative Cloud Pro グループ版単体プラン | 500 |
Adobe Express グループ版 | 250 |
Adobe FireflyおよびAdobe Expressの有料プラン
契約プラン | 付与クレジット数 |
---|---|
Adobe Express プレミアムプラン | 250 |
Adobe Firefly プレミアムプラン | 100 |
無料のCreative Cloud、Adobe Firefly、およびAdobe Expressユーザ
契約プラン | 付与クレジット数 |
---|---|
AdobeIDを持っている無料ユーザー(Adobe Express、Adobe Firefly、Creative Cloud) | 25 |
複数契約している場合は、各プランごとのクレジット数が合計されます。これは嬉しいですが、クレジットは毎月リセットされる点も覚えておく必要があります。
例えば、Creative Cloud コンプリートプランとAdobe Stockを契約している場合には、合計1,500クレジット付与されることになりますね。
得られる生成クレジットに深く関係してくるAdobeの料金について「Adobe Cloudのプランや料金等」でざっくりとまとめました。
消費されるクレジット数
生成クレジットの消費は、生成コストやAI機能によって異なるようですが、いまのところ、概ね1回の生成で1クレジット消費のようです。
クレジット消費レートは、最大2000 ✕ 2000ピクセルの標準的な画像の場合です。
今後、使用レートやプランは変動する可能性があるようなのでAdobeサイトを要チェック!
また、解像度の高い画像、アニメーション、動画、3D等の生成AI機能が提供される予定で、これらの機能に関して消費される生成クレジット数は増加する可能性があります。
AI機能 | 消費クレジット数 |
---|---|
生成塗りつぶし | 1 |
生成拡張 | 1 |
テキストから画像生成 | 1 |
生成再配色 | 1 |
テキスト効果 | 期間限定で0クレジット(注1) |
注1:2024年1/1以降変更の可能性あり。2024年1/1以降、生成クレジットに関するよくある質問を要確認。
基本的には、1生成で1クレジットの消費なのですが、思った生成ができずにプロンプトの入力をやり直したり、ちょっとした間違いでも1クレジット消費されるので、生成クレジットがたくさんあっても結構すぐに無くなってしまう印象です。プロンプトへのテキスト入力はかなり重要です!こちらの思いと違うものを生成されても1クレジット消費されるパターンもあり、やたらめっぽう入力して、どんな画像が生成されるのか確認していると生成クレジットの節約は難しい感じですね。
残りの生成クレジット数を確認する方法
実際のところ、どれだけ付与されていて、どれだけ消費しているのか・・・とても気になりますね。
Adobeアカウントページにログインして確認することができます。
ログイン後、右上のアイコンを選択すると「今月の生成クレジット」が表示され、付与クレジットと残クレジット(利用可能クレジット数)が分かります。
生成クレジットを使い切ってしまった場合
有料ユーザ
Creative Cloud及びAdobe Stock等の有料ユーザーは、クレジットを使い切ってしまった場合でも、引き続き、生成が出来るようですが、生成AI機能使用時の速度が低下する場合があります。
無料ユーザ
無料ユーザは、生成クレジットがなくなると生成できなくなります。1ヶ月待つか、有料プランを購入するか・・・どちらかになります。
生成クレジットの追加購入
生成クレジットが0になった、足りなくなった・・・・という場合には、購入することができます。
100の生成クレジット購入で680円です。
Adobe Cloudのプランや料金等
契約プランによって付与される生成クレジットも変わってきますので、ざっくりとプランや料金について、まとめておきます。
個人向け
コンプリートプラン(注2) 1,000クレジット付与 |
年間プラン一括払い 72,336円(税込)/年 |
年間プラン月々払い 6,480円(税込)/月 | |
月々プラン月々払い 10,280円(税込)/月 | |
単体プラン(注3) 利用アプリによって25〜500クレジット付与 |
年間プラン一括払い 28,776円(税込)/年 |
年間プラン月々払い 2,728円(税込)/月 | |
月々プラン月々払い 3,828円(税込)/月 |
注2:Photoshop、Illustrator、InDesign、Premiere Pro、Acrobat Proなど、20種類以上のデスクトップアプリとモバイルアプリが利用可能。
注3:Photoshop、Illustrator、InDesign、Premiere Pro、Acrobat Proなど、ひとつ選択。
学生・教職員や教育機関向けプラン等もありますが、今回は割愛します。
法人向け
エンタープライズ版(50人以上〜) よりセキュアな環境・大規模組織向け |
問い合せによる要見積り | |
グループ版(1〜100人) 中小規模の組織向け |
コンプリートプラン(注2) 1,000クレジット付与 |
年間プラン一括払い 111,368円(税込)/年 |
年間プラン月々払い 9,280円(税込)/月 |
||
単体プラン(注3) 500クレジット付与 |
年間プラン一括払い 52,562円(税込)/年 |
|
年間プラン月々払い 4,380円(税込)/月 |
注2:Photoshop、Illustrator、InDesign、Premiere Pro、Acrobat Proなど、20種類以上のデスクトップアプリとモバイルアプリが利用可能。
注3:Photoshop、Illustrator、InDesign、Premiere Pro、Acrobat Proなど、ひとつ選択。
Creative Cloudグループ版のプランと価格
Creative Cloudアプリのプランと価格
法人向けCreative Cloud グループ版
Creative Cloud大規模法人向け
アドビのサブスクリプションおよび解約条件
こちら、自分用でもあります。リンクURLが変わることもありますが、いざ探す時に結構時間かかったりするので備忘録として。
総括・雑感
一部でノンデザイナーでも気軽にデザイナーのような画像が生成できる・・・などと発信している記事もありますが、「生成塗りつぶし」にしても「生成拡張」にしても、自分がイメージしているものをテキストで表すセンスや言語力が必要だと感じます。Adobe Fireflyは大変画期的なツールでありますが、デザイナーとして培った経験や知識など学問があるからこそ生成できる部分もあるのかな〜と思ったり、また、言葉を駆使する力も必要かと!